小ネタ情報&AZ−1のトンネル

 最後の締めは、小ネタ情報とAZ−1のトンネルだ。

 これは井口さんよりいただいた情報。ポルコ式オーバーヒート対策で、スロットルボディーのエア抜き用ボルトに取り付けるやつだ。レポートではコンクリート用のアンカーを改造しているが、無改造でつけられるちょうどいいものが見つかった。



 これはミニキャブ(三菱)のキャブ車のキャブレターのフュエルラインについている部品だそうだ。残念ながら部品番号は不明。同様のものはキャリィなどにもあるのだが、確認したところサイズが合わなかった。






 オーラスは、AZ−1のトンネル。それにしてもリアウイング付きが多いなあ。





 これでABC広島Finalのレポートも、ABC広島自体もおしまい。個人的に思い出深いのは、OFF会会場におけるエンジンの積み卸し実演だろう。当日朝会場に乗り付けてエンジンを降ろし、5分ほどエンジンを降ろしただけで再度組み直し、そのまま帰宅したという芸だ。OFF会でこれだけ短時間かつ最小限の工具でエンジンの積み卸しをやった例は古今無いのではないか。正直、ABC広島Finalになってもなお、エンジンの積み卸し以上のネタは見つけることができなかった。
 これもまたバカなネタで、AZ−1の外板を外してコースを走ったことも感慨深い。



 ABC広島Finalを終えるに当たり、最後に教訓でまとめたい。

1.Face to Faceで集まらないと展開できないレベルの有益なネタや出し物・情報のないOFF会を頻繁に繰り返すべきではない。
2.無益なOFF会を頻繁に繰り返すと、盛り上がっているように見えつつも、実は急速に衰退へと向かっている。(自動車)趣味の本道に根ざしていないため目的がはっきりとしておらず、すぐに飽きがくるからだ。
3.(自動車)趣味の本道に根ざすには、有益なネタや出し物・情報が不可欠である。ネタ中心のOFF会は人々を「メリット」という絆で結びつけるが、無益なOFF会は人々を「感情」で結びつける。「感情」で結びつくと「好きだ嫌いだ」「仲がいい悪い」でくくられてしまい、何かの拍子に話がこじれると収集が付かなくなり衰退する(特に女がらみ)。
4.衰退は情報の分散化を意味し、何のノウハウも残せない。

 以上の教訓は、旧車を含む他車では全くといっていいほど守られていない。これからも守られることはないだろう。そうして何のノウハウも残せないまま、車は朽ち果てるのだろう。実に残念なことだ。特に趣味の車と思われる車種でこのようなOFF会が繰り返されるのは慚愧に堪えない。それでもだらだらOFF会をやりたいんだったら趣味の車でせず、捨ててもいい車でやってほしい。



 ABC広島はもともと期間限定で開催予定だったとはいえ、ABC広島の実力では、Face to Faceで集まらないと展開できないレベルの有益なネタが尽きてしまった現在、上記の教訓を自ら実践すべくABC広島の幕を下ろす。旧車の犯した過ちを繰り返すことを避け、直接会わなくても展開できる有益なネタや情報はネットへどんどん展開し、誰でもいつでもタダで有益な情報が見れるようノウハウを蓄積していき、ますますの発展を遂げていきたい。