ドアトリム

 運転席側のドアトリムとサイドシルのトリム。ついでにCピラートリムの一部も一体化している。そのためか、サイドシルのトリムと比較して、ドアトリムが異様に小さく(細く)見える。



 が、実車と比較すると、結構いい線いっていることがわかった。普段サイドシルのトリムはシートに隠れてしまっているので、ドアトリムの方が大きいと思い込んでいたようだ。



 矢印部分の湾曲も再現してある。ドアトリムに貼ってある「エンジンのかけ方」などのステッカーもデカールとして再現できていれば完璧だった。



 モデルでは、下の写真の矢印に該当する部分のくぼみの面積が大きいような気もするが、カーペット類を取り除くと確かにこれぐらいの大きさになる。



 ここまで見たらおわかりと思うが、実はモデルのドアトリム、サイドシルのトリム、Cピラートリムには取り付け用のクリップが再現されているが、実車と数が合わない。スピーカーの網も再現されていない。
 そしてある意味天才的というべきか致命的というべきか悩ましいのが、モデルではCピラーごとドアが開くような構造になっている点である。ドアの開口ラインが、Cピラー下まで伸びている。この点については後述しよう。



 細かいところを見ていこう。レギュレーターハンドル。



 つり革部分。ドアトリムと一体化している。



 助手席側ドアトリム。



 この部分は実車では若干凹んでいるだけなのだが、モデルでは完全に小物入れと化している。気になる人はパテで埋めよう。



 インナーハンドル部分。なぜか左右で形が異なる。

運転席側 助手席側



 ここからは嗜好を変えて、ガルウイング改造の可能性について検討してみる。まずドアトリムの上端とドア外板の上端を合わせてみた。



 この状態でドアトリムにある開口ラインがどの位置にあるか見たところ、サイドシルとドアの境(矢印部分)より高い位置にあった。



 なぜこんなに差があるかというと、実車では矢印で示すとおり段差があるためだ。



 ガルウイング改造だが、正確に再現されているフロント側の開口ラインを起点としてカットし、リア側の開口ラインは各人の好みに応じて白線で示すとおりカットすれば改造しやすいのではないかと素人は考える。Cピラー下まで伸びている開口ラインはパテで埋めればいい。このような自由度を故意なのか偶然なのか設定されている点が、ある意味天才的なモデルである。



 次頁ではいよいよ最後、マニュアルに記載されているどう見ても変な点について述べる。