学会発表の様子

 結論から言うと、リアクションがないという状況だった。私としても今までこういう経験をしたことがなかったので、テンションが下がりまくり。これには参りました。

 経緯は以下の通り。
 学会自体は水曜からはじまって、我々の発表は最終日の最後である、金曜の15:25スタートだった。この発表は内々(AZ−1の関係者という意味ではない)では受けがよかった。また前刷集という発表内容をまとめた冊子がセッション(1セッションには4講演くらい入っている)ごとに平積みにされて会場で売られている(1冊1000円程度する)。平たく言えば、前刷集の売れ行きが一目でわかるシステムになっていて、当然ながら前刷集の束の高さが低いセッションが人気があるということになる。で、遠隔操作技術の入った前刷集の売れ行きはというと、なんと完売! 金曜の10:30に現地入りして売れ残っている前刷集の数を数えたら20冊ほどあり、私が実際に買った14:00には残り2冊で、私がその2冊を買って完売となった。3時間半で20冊売れるというのは、かなり良い線かと思う。全セッションは100ほどあり、そのなかで完売したのは遠隔操作のものも含めて3つか4つ。その大半は電気自動車とかPHEVとか2010年現在で旬な技術のものばかりだったので、旬な技術のない講演の予稿集が完売になったのは、ひとえにAZ−1のラジコン化技術のたまものである(と思う)。
 で、遠隔操作以外の講演だが、門外漢の私からすると、よくあるパターンというか、イマイチ重要性のわからんものが多く、これはひょっとするとAZ−1の遠隔操作が受けているに違いないと思ったわけだ。
 実際に発表する会場だが、パシフィコ横浜で一番広いところだった。最終日の15:00以降はみんな帰宅し始めるので悲惨なぐらい人がいなくなると事前に聞いていたのだが、一番広い会場がほぼいっぱい。お〜、そんなに注目されているのかなんて思った。
 で、発表本番。演壇から会場を見ると結構みんな注目してくれていたのだが、最後の質問コーナーにはいると、全然質問が来ない。ホンダ技術研究所の人が一人質問してくれたというくらいで、なんじゃこりゃという感じで終了してしまった。冒頭にも書いたとおり、テンション下がりまくりだ。
 ここからは憶測だが、「AZ−1オーナーズクラブ チケットウインドウズ」とか「遠隔操作」とか書かれてある前刷集を見て、変態見たさの記念に買っていった人が多かっただけで、実際に会場に集まったのは変態が見たい人ではなかったということではないか、となる(爆死)。

 ま、結果はどおであれ、学会発表資料にAZ−1の名前を残したというのは我々にとって大きな一歩であり、またこれから他の趣味の車の追随を許さない進歩を遂げ、挑戦していくための第一歩でもあるのは間違いない。


 以前にも紹介したが、これが予稿集。








学術講演前刷集の購入の仕方

 ここではPDF版の購入の仕方を紹介する(紙版も買える。この場合はトヨタなど他の4つの講演も入っているが入手に時間がかかる)。ラジコンAZ−1の掲載された前刷集は大人気で完売したため、BookParkという無料会員登録の必要のあるところで買う(登録すれば自動車技術会の会員でなくても買える)。ちなみに現時点で完売しているのは、電気自動車とかプラグインハイブリットの前刷集だけである。このような旬な技術が書かれていない前刷集が完売するのは、ひとえにAZ−1のラジコン化技術のたまものであろう(と思う)。

 まず自動車技術会のHPに入り、矢印の「購入する」をクリックする。



 前刷集をクリックする。



 ダウンロード販売をクリックする。隣をクリックすると印刷された復刻版を買うこともできる。



 検索窓に「遠隔操作」と入力して検索ボタンをクリックする。



 矢印で示す論文を購入。ただし購入には無料の会員登録を事前にしておく必要がある(下の写真は会員登録前のもの)。



 内容が技術紹介のようになっている(測定データが少ない)点はご容赦を。理由はデータを取ろうにも、測定機器がないためどうしようもなかったのだ。



 次頁からは、人とくるまのテクノロジー展を見ていく。