中国で買った自動車雑誌とアルトから見えてくる中国市場の重要性

 私が購入した中国の自動車雑誌を並べてみた。全部で5冊。手当たり次第、買えるだけ買った。



 どれもこれも似たり寄ったりで、一部を除き表紙には日本車が。ちなみに中国国内での国産車シェアは約50%だ。にもかかわらず、外車に興味があるわけ?? ドレスアップ系の雑誌もあると聞いたのだが、結局見つけられなかった。



 で、気になるのが、アルトが表紙になっていたりする。日本では軽自動車雑誌以外はあり得ないことだろう。



 中国版アルトのスペック。排気量は1.0L。エンジン形式は書かれていないが、直列3気筒ということで、K6Aをボアアップしたものが使われている可能性もある。もしそうだとすると、中国のピストンを持ってきてK6Aをボアアップすると1000ccになってしまうということか?? 残念ながら詳細は不明だが、興味が持たれる。



 雑誌に載っていたアルトの広告。




 ここでアルトを取り上げた理由だが、アルトをみていくことで、中国の自動車市場の重要性が非常によくわかるからだ。
 まず第一に、最新型のアルトである点だ。通常では、本国で新型として発売された後に中国で発表となる。ところがこのアルト、日本とほぼ同時に中国で発表されている。
 2点目だ。これは下の写真を見ていただこう。この新型アルトが出る前のアルトである。日本で言うCA系のアルトだ。先代はほぼ30年落ちの車だったのが、ここにきていきなり最新型になったのである。3代飛ばしている。



 もう中国市場は、適当に旧い車を売っていればいいという時代ではなくなった証拠である。
 次頁では、中国自動車雑誌には具体的にどんなことが書かれているのか見ていこう。