CHERRYと金杯

 中国の自動車会社には、一汽とか長安等の大手(主に外資と組んでいるところ)と「民族系」と呼ばれる中小の会社に別れる。ここからは民族系の車を紹介する。

 最初に紹介するのはCHERRYと呼ばれる車。新車価格は5万元程度だ。




 前後の姿ともかわいらしい。




 排気量は800CC。日本の軽自動車に毛が生えたような車だ。ガイドの孫さんの話によると、排気量が小さくて走らないからみんなエンジンを積み替えているとのこと。ちなみに「私の車の排気量は660CCしかないのでCHERRYより小さい」と言ったら驚いていた。




 パワーウインドウはないが、内装のデザインはそれなりに良い。少なくとも前頁のアルトよりはよっぽどいい。あとは耐久性や異音などの実力はどうか?、というところだ。




 タコメーターもついているメーター周辺。コンビスイッチは日本の車の流用品のようだ。中国の車に使われている部品は、現地生産できるものは現地で作っている。ただ、複雑な機構をもつ部品は日本から輸入・もしくは日本企業製のものを使用している。例えばモーターなどの機構部品がそうだ。コンビスイッチも成型などに高度な技術を要するので、日本製と思われる。




 このハイエースみたいな車は「金杯」と呼ばれる車だ。




 エンブレムに、金杯が描かれている。




 中国ではメジャーな車なのだが、結構高速道路上で止まっているのをよく目にした。


 次頁からは中国の自動車部品市場を紹介する。