驚異!中国の中古車売場、その1

 「中国の中古車売場とオートバックスみたいなカー用品店と、中国現地のマツダのディーラー、解体屋が見たいから、日本語か英語の分かるガイドを手配して欲しい」。過去前例のないツアーをホテルの人にお願いすると、日本語ペラペラ(発音は完璧にネイティブ)な中国人の孫さんという人を紹介してくれた。孫さんは普段はマニュアル類の翻訳をしているということで、副業として旧満州国当時の住所を割り出して、当時住んでいた場所まで案内してくれるというようなこともしているらしい。で、気になるギャラだが、なんと1時間200元! 散々紹介しているとおり、中国での高給取りの月収が2000元である。その1/10をたった1時間で稼いでしまおうというのである。これは孫さんがぼったくっているという意味ではない。ホテルを通じてのツアーなので、ホテル側がぼったくっているのだろう。
 あまりに高いので、当初3時間のツアーを予定していたが2時間に短縮することにした。結局、第一目標を中古屋、第二目標をカー用品店とし、ディーラーは時間があれば回ることにした。解体屋については諦めざるをえなかった。

 まずは驚愕の中古車屋を紹介しよう。中古車は中国語で「二手車」(「車」という文字は中国独特の省略文字で書かれる)と呼ぶ。セカンドハンドカーだと読みとれば理解できると思う。中国には中古屋はなく、車を広場に集めて個人売買するのだ。まずはこの町最大の「二手車」市場に案内してもらった。




 これが「二手車」市場。帰国して気が付いたが、矢印部分にマツダの広告がある。




 「二手車」市場を紹介する前に、その正面にある道路を紹介しよう。下の写真では、ず〜っと車が並んでいるが、渋滞しているのではない。矢印部分が中央車線側で、中央車線に沿って車を勝手に駐車して売買をしているのだ。仮にこんなことをしたとしても、歩道側に駐車して行うだろう。




 なんと屋台まで出ていた。当然(?)公道の中央車線沿いに勝手に置いて販売している。矢印部分は屋台の煙突。さらに驚くべきは、煙突の左側に赤青の点滅灯のついたパトカーが走っていることがわかるだろうか。日本人からすると、目に余るという状態を通り越した状態であるにもかかわらず、パトカーは取り締まる気なし。




 インパネの上にこのような紙を置いて売買するのだ。金額が書いてあることもあれば、価格応談と書かれている場合もある。




 これが「二手車」市場の入り口。いよいよその全貌を、中国ならではの怪しい車を紹介していく。