インプットシャフト、その2

 シャフトの径を測定してみた。F6Aは下の写真。




 K6Aはこれ。2mm太い。




 こうみると、K6Aのインプットシャフト全体が太くなっているように思われるが、結論からいうとそうではない。ベアリングが入っている部分のみ太くなっているのだ。証拠はパーツリストにある。12番や17番のベアリングの品番をK6AとF6Aとで比較してみよう。これが同じだったらベアリング部分以外のシャフト径(=ギヤの内径)は同じということになる。




 K6Aの品番。




 F6Aの品番。全く同じ物だということが分かる。ギヤの品番が違うのは、ギヤの内径が異なっているのではなく、ギヤ比が異なっているためだ。




 ちなみに例のベアリングの品番は以下の通り。

K6A F6A


 内径がK6A、外径がF6Aのベアリング、つまり内径が22mm、外径が47mmのベアリングさえあればK6Aのインプットシャフトが使えると思うが、残念ながらそのようなベアリングは量産されていないようだ。


 ちなみに、K6Aのインプットシャフトに付いているシンクロはわずかに摩耗していた。




 次頁からは、摩耗が問題となって1速と2速のシフトが困難となる、カウンターシャフトについているシンクロ関係部品の摩耗度合いを中心にみていく。