マキF101、その2

 マキのレストアは、広島市立広島工業高校の生徒の協力も得て行われた。教育の一環と人件費の削減を兼ねるという凄いアイディアだ。うまいことやるなあ〜。交通科学館と工業高校は同じ広島市立である共通性がそれを可能としたベースとなっているわけだが、今回の企画展は公的機関におけるレストア作業の1手段としての有効性を実証したとも言える。まとめかた次第では学会発表できるレベルに値するものにできるのでは。




 ぼろぼろだったカウル。




 ボロボロに錆たシャシー。穴が開いていない分だけ幸運だった。しかもこれを手で磨いてピカピカにするとは・・・人海戦術でやると早くできるが、均一にピカピカにすることは逆に難しくなるので大変だったと思う。




 その努力の結晶と前頁のレストア前の車を比較してみよう。背景に写っているマキの写真と日の丸の位置が異なるが、今回レストアしたカラーリングはプレスリリース時のものを再現したのだそうだ。




 日の丸の下部にリベット痕がある。また日の丸も完全に丸くなっておらず段差がある。というのも、この部分は可変できるようになっているためだ。



 レストア前は蓋でふさがれていたラジエター部分も本来の姿に戻った。




 正面から見たところ。真横からみる「鈍重さ」は感じられないデザインだ。が、FRPの厚みはAZ−1並みか下手をするとそれ以上あるのではないかと想像されるデザインでもある。




 抵抗をあげ&走行の挙動を不安定にさせる(特に強風時)のではと思うほどの巨大なエアインテーク。




 メーターパネル部分。コジマよりさらにシンプルだ。