ミッションをおろしてみると・・・

 第二の異常事態は、スターターは回るもののクラッチが貼り付いた状態のような感じになっているというもの。立て続けて生じた異常事態に、エンジンをおろして検証してみることにした。




 ミッションを降ろしてみると、驚くべき事態が発生していた。クラッチが錆びで真っ赤なのだ。




 クラッチカバーをはずしてフライホイールをみてみると・・・なんとクラッチディスクの跡があるではないか。




 クラッチカバー側。同様にクラッチディスクの跡があった。つまり第二の異常とは、予想通りクラッチが張り付いていたのである。




 ちなみにクラッチハウジングの内側は赤くなっていない。が、矢印で示すスプリングは赤くなっている。ここは、運転席のクラッチペダルと連動して動く部分だ。




 それにしても理解できない。スターターに異常があってからわずか2〜3日後に第二の異常、即ちクラッチの張り付きが起こったのである。クラッチの張り付きは何年もエンジンを動かしていない車で発生する。それを海岸の砂浜を走ったとか普段とは異なることをやった訳でもないのに、エンジンをかけてから2〜3日後にクラッチが張り付くとは、どうにも理解できない。
 次頁からはクラッチそのものの比較を行う。