シリンダーヘッド

 カムカバーをはずしたところ。




 カムカバーからのオイル漏れが無かったので液体パッキンでも塗っているのかと思ったが、特に何もしていなかった。16本あるカムカバーボルトの締め付けトルクは何れも25Nm〜30Nmほどだった。ちなみに正規の締め付けトルクは10Nm。我々も組み付けるときは20Nm程度で締め付けるため、妥当な所だと思う。




 ロッカーアーム、ラッシュアジャスタを取った後のヘッド。写真上側が吸気側だ。スラッジの付き方をみると、排気側の方が激しい。かなり熱がかかったようだ。ヘッドとシリンダーブロックを止めているボルトの締め付けトルクはいずれも85Nm程度だった。




 ロッカーアームのスリッパ部分。矢印の部分に線が見える。これはカム山が当たっている部分であり走行距離に関係なくみられるが、さわると摩耗していことがわかった。前回分解した走行距離20万キロのF6Aでも摩耗している感触があったので、やはり20万キロはロッカーアームにとっては1つの壁と考えられる。ただし、ラッシュアジャスタで十分吸収できる範囲なので、特段問題はない。仮に吸収できない範囲になったとしてもバルブリフト量がごくわずか変わるだけなので、実用上問題はない。




 スラッジの多い排気側。ただしオイル穴がふさがってしまうほどのスラッジはついていない。




 ラッシュアジャスタの穴。底に若干スラッジが溜まっているが、この程度は正常である。



 バルブシール。10万キロでのオーバーホールの際交換しているはずだが、特段問題はみられなかった。