マツダの歴史年表

 マツダミュージアムを紹介するときに毎度紹介している歴史年表。要はマツダの歴史の中からAZ−1が消されていないかを確認するお約束事項だ。




 で、確認したところ存在した。ちなみにミュージアムが改装していらいこの部分には変更がない。




 時間が経過するとともに刻まれる歴史は増える。当然のことだ。毎年この年表を全部貼り替えていたら効率が悪いので、比較的長めに作っておいて追記するのがいい。最新の写真がこれだ。




 この年表には「空白の未来」がある。




 どこまで続いているのかと思ったら、2020年までだった。これを過ぎると年表が全面入れ替えになる可能性が高い。いやその前に、マツダの100周年を機に(2009年から数えてあと9年後)リニューアルがあるかもしれない。その際、AZ−1が歴史から消されないためにも、どのマツダの車よりも気高く、どのマツダの車よりも意義深い活動を行い、あらゆるマツダ車が追随できないほどの素晴らしい結果を残してきているという事実をマツダ側にしらしめておく必要がある。が、「どのマツダの車よりもマツダの儲けにつながる」という要素がAZ−1は圧倒的に弱い点がつらいんだよなあ〜。強いて言えば、「中古車価格の下落率の低さがブランド価値を底上げしている」ぐらいか。




 今回のイベントを通じて、興味深い証言が得られた。「ミュージアムにAZ−1が展示されはじめたのは、AZ−1の10周年が起源であり、その後も継続して展示され続けた」というのが我々の定説だった。確かにその通りではあるのだが、AZ−1の10周年ミーティングの後にマツダミュージアムが改修された際、AZ−1は展示からはずされかかったというのだ。
 2005年のミュージアムの改修前は、実はAZ-1は裏のバックヤードに下がっていたとのこと。そのため歴史展示コーナーの監修担当者がAZ−1の再展示を強く提案し、ミュージアムのリニューアルOPENを飾る「18台の枠」になんとか組み入れたというのだ。選定理由は、子供から大人まで広く来場者の目を釘付けにできる「AZ-1のスタイリング」。また担当者の思いとしては「マツダは過去、こんなにエポックメイキングなクルマを世に問えるくらい勢いのあるメーカーだった」という事実・記憶をAZ-1を通して呼び起こし、今のZoom-Zoom路線とも絡めながら、来訪されたお客様だけでなく、マツダ関係者をも楽しませ、そして勇気付けたい、との狙いもあったとのことだ。



 それでは次頁より、こんな思いの込められた幻のマイナーチェンジ車をみていく。