ダットサン・ブルーバード

 これ、今回のイベント関係者の車らしい。



 初任給が10万円として価値換算がなされているが、10万円はいくら何でも安すぎる。20万円としても車の価値は500万円の車だと換算される。




 エンジンはこれまた簡素なOHV。ちゃんとスターターもついているのだが、クランクシャフトを手でまわしてエンジンがかけられるようにもなっている。




 そこでオーナー氏がデモンストレーション。我々の頭の中には、クランクの棒を素早く回転させないとエンジンがかからない絵が思い浮かぶのだが、この人は1/4回転させるだけでエンジンをかけることができた。
 どうやるかというと、エンジンがかかりやすいピストンの位置があるそうで、その位置を探すようにゆっくり回し、位置が決まるとちょっと動かしてやればエンジンがかかってしまうのだ。匠の技である。




 内装をみてみよう。外側はなにやらネズミ色に近い色だったが、インパネの色使いはなかなかおしゃれだ。




 普段はあまり見れないところをみてみよう。それはトランクの中。




 トランク横。今の車はトリムで覆われているが、何もない。いきなり鉄板である。防振用なのか、何か塗りつけてはあるが。




 トランクとリアシートの間にはさんであるインシュレーター(?)。「ブルーバード」と書かれているので当時物だろう。鉄板のように見えるが、木でできている。こう書くと古さを感じさせるが、つい最近まで車には木が多用されていた。特にドアトリムなどは、ウッドチップの整形品に塩ビの表皮が貼り付けられていた。車にとっては過去の材質のように感じられる木だが、そうではないのだ。