RX500の穴はどうなっているのか

 RX500には、たくさんの穴が開いている。これらの穴は実際に役に立っているのだろうか、それともスポーティーさを演出するためのものでしかないのか。検証してみた。
 まずはフロントフェンダーに開けてある穴。




 これらは車室内に外気を導入するための穴だ。インパネ横のダクトから出てくる。




 RX500には空調システムがない。よって車室内に外気を導入するには走るしかない。ラジオやルームランプがついていてもブロアモーターがついていない。暑い、これは暑い。RX500は窓が開かないのだ。その暑さは我々だったら想像できるだろう。

 他にもドア横に穴が開いている。もちろんエンジンルーム冷却用であることは間違いないのだが・・・




 後に回ってみると、ホースが2本取り付けられていた。



 これらはぐるっと回ってリアブレーキにつながっている。RX500は250km/hからのブレーキングを想定して作られているため、ブレーキの冷却にも気を使っているのだ。ブレーキは前後とも4ポッドのベンチレーティッドディスクで、当時としては非常に高いスペックを持ったものだった。もちろん専用設計のキャリパである。





写真提供:広島市交通科学館


 RX500にたくさん開いている穴は、意味のあるものだったのだ。