ロータスMK-6

 6は本来ローマ数字なのだが、機種依存文字のため普通の数字を使用した。今ミーティングの参加車両で最も旧い車である。1952年製造で、名前とスタイリングからお分かりの通り、スーパー7の原型となったモデルの1つである。この車の排気量は1098cc、スーパー7系の車の多くが1600〜1800ccであることを考えると、かなり小さいエンジンがついている。また、どことなくずんぐりむっくりしている点が、時代を感じさせる。シルバー1色のボディーが美しい。この輝きはオーナーの愛情に比例する。


 これがコクピット。車庫証明がこんな所に張ってあった。オーナーの苦労を表す部分の1つだが、端から見ると結構おかしい。またスーパー7と比較して、シフトが異様に長い。軽快な(ストロークの短い)シフトフィールが売りとなっている車の原型が、昔のバスのように長いものだったとは驚きである。さらにスーパー7の場合はフレームをFRPでこてこてに固めているが、こいつはむき出しだ。