シリンダーヘッド、その2

 バルブをみてみた。左が排気側である。特段の問題はみられなかった。



 バルブステム直径を計測した。21万キロ走行後も基準値内で特に問題はない。前ページで紹介した排気側バルブのガタはどのバルブでも起こっていたので、ガタの原因はバルブガイドの摩耗が主原因であると考えられる。

 吸気排気
基準値5.465〜5.4805.440〜5.455
I実測値5.485.45



 ポートをみてみた。左が排気側である。特段の問題はみられなかった。



 ヘッドの歪みはどうだろうか。ストレートエッジを当ててみた。特段の歪みはみられなかった。







 21万キロ走行のF6Aのレポートはこれでおしまい。今回も貴重なデータが得られた。

 まとめると以下のようになる。
1.ロッカーアームは21万キロを過ぎると摩耗がわかるようになる。ただし実用に支障はない。
2.カムシャフト及びカムカバーの摩耗は問題ない。
3.バルブ自体には摩耗が見られない。
4.排気側のバルブガイドが摩耗している。これは限度を超えている。