この11年で変わったこと

 HP運営を通じて個人的に最も変わったことは、人生積極的になれたことだろうか。自動車趣味を通じ、数々の良い面・悪い面双方が見えてきて、進むべき方向性がより明確になってきたということである。無論、リスクやコストを勘案した上での話である。例えば、他人から見ると毎週毎週のHPの更新だけでも大変じゃないのかと思われるかもしれないが、私個人は全く苦にもならず、それどころか、ここ数年は高校や大学の同窓会関係の世話人まで手を出したりして面倒なことをいろいろ引き受けてきた。
 自動車趣味を通じて見えてきた良い面と悪い面とは具体的に何か。趣味の車とは概して言うと、普通の車と同じ税金・同じ駐車場代を払いながら、荷物はつめない・人は乗れない・維持費はかかるというろくでもない車の場合であることが多い。だからこそ趣味の車に乗る者は、デメリットを正当化できるだけの明確な目的や思いがあってしかるべき存在である。(場合によっては無理のある)目的が設定出来るということは、当然主体的な生き方を送っているはずだ。これが良い面である。もちろん当HPをご覧の方は、AZ−1オーナーに限らずそういう人がほとんどであると考えている。
 が、現実のこの世界には自分の持てる力を十分に発揮出来ている人は少数勢力であり、さらには一時の気まぐれ、その場の雰囲気で趣味の車を買っている人の方が多い。全てではないが彼らの典型的パターンは、不平不満だけを言う=非建設的でありメリット・デメリット・過去の事例に基づいた上での意見ではない、些細なことですぐにキレる、こんな人達だから無視していると「現実がわかっていない」・「人から何も注意されなくなったらおしまい」というような捨てゼリフを吐く、等といった点が共通している(たまには私にもぼやきを言わせてください)。当然、何事も前に進めようとはしないしその力もない。どこかに集まっては無目的にだらだらするし、それがあるべき姿と思っている。これが悪い面である。モータージャーナリズムも、自動車趣味のレベルアップに対して何ら本質的な寄与ができていない。ターゲットのレベルを下げるのが拡販に対して最も有効な手段であるからだ。これも悪い面だと捉えている。

 この差は、同じ日本・同じ地球に暮らしていながら、認識している現実が双方で違うために生じるのだろう。毎日忙しいがあまり、せめて車を手段にしてぼ〜っとしたいのだろうか。不平不満をぶちまけて憂さを晴らしたいのだろうか。が、そんな主体性のないことをやっていては、いつまでたっても忙殺される世界・ぼ〜っとした世界・不平不満の世界から抜け出す次のステップを見つけることはできない。はい上がるための手段を何も生み出せないからである。
 良い面、悪い面、双方を線で結ぶと1つの方向性がでてくる。片側だけを見ていると、より良い方向に進むためにはどちらに進めばいいのかが見えてこない。この11年を通じ、進むべき線が引けたことで、より積極的になれるようになった。同窓会に集まる連中もそんなやつらばかりで、目的達成の手段や価値観は人それぞれとはいえ、方向性は間違っていないことが確認できた。みなさんも一度、良い面・悪い面を整理された上で、自分なりの自動車趣味はどの方向へ進むべきなのかを考え直すと今までとは経験したことのない面白い世界に足を踏み入れることができると確信している。

 面倒な話はこれぐらいにしておいて、このHPはいったいどんなところで・どんな機材で作られているのか紹介していきたい。