♪ ヘッドライト〜 テールライト〜

 3000kmごとにオーバーホールが必要と言われるCARA R。2005年の6時間耐久の結果や燃費制限のことを考えると、24時間での走行距離は単純計算で3000km弱となる。大丈夫なのかと思っていたらピットに入っていた。





 しかもエンジンを降ろしてるし・・・



 かく言う我がTWRんだすてチームのAZ−1はというと、開始から6時間目あたりでエンジンがおかしくなってきた。話を総合すると、どんどんパワーが落ちてきているというのだ。3分20秒あたりで走れていたのがどんどんタイムが悪くなってきて、一時は4分台にまで落ちる状況となってきた。



 真夜中のセパン。ピットは眠ることがない。夜中の2:00を過ぎると、ちょうど折り返し地点の12時間目となる。折り返し点での特別な盛り上がりやアナウンスでもあるのかと思ったら、特段なかった。また12時間(サーキットには20時間ほどいる)を経過することで車は疲弊していても人間は疲弊していなかった。正直、耐久という感覚はなかった。真夜中を走るスプリント、24時間のスプリントという感覚だ。






 真夜中のサーキットで淡々と周回を重ねていく車達。プロジェクトXのエンディング、「♪ ヘッドライト〜 テールライト〜」の世界である。露出時間が長いため比較的明るいように感じられるが、実際はもっと暗い。





 マーシャル達も、初の24時間耐久をしっかりと見守ってくれていた。







 淡々と周回を重ねる内、再びセパンに陽が昇った。セパンで2度朝日を見た日本人は今まで何人いるのだろう。そしてこれから先、何人現れるのだろう。
 朝日と共に驚くべき情報がアナウンスされた。まだコース上(ピットでの修理中の車も含む)に残っている車が、90%以上いたのだ。全くの予想外である。70%はリタイヤしていると踏んでいたのだが・・・邪な希望的観測がうち砕かれる。