セパンの夜明け
セパンまで車で約1時間の距離にホテルを構える我々は、他のチームより早起きしなければならない。が、早起きしすぎてどのチームよりもセパンに早く到着してしまった。時刻は午前5時45分。周りはまだ暗い。しかしオフィシャルとおぼしき人々がいる。声を掛けてみると、自分たちの7番ピットを早速開けてもらった。
ここで1つお詫びが・・・実は前日にセパンに到着したコンテナから車を運び出さなければいけなかった。このことを知っていた上で誰も参加できない旨を主催者側に事前に伝えて了解を取っていたのだが、行き違い等があったりして同じコンテナに乗っていた車のチームの人が、車やら荷物を載せたラックやらをピットまで運ぶハメとなってしまった。ご迷惑をおかけしてすみませんでした m(_ _)m。
早速準備開始。車の中にしまってある荷物を取り出し、ラックからも荷物をおろし、着々と準備を進める。エンジンもちゃんとかかった。
しばらくすると他のチームも続々とやってきた。1つのピットに3〜4チームが入るのだ。
セパンの夜明け。次の夜明けまで、何台の車が持ちこたえているのだろうか。ル・マンでは多くの車が夜明けまで持たない。自分たちは絶対に大丈夫だという根拠のない自信と、他のチームから先に脱落していくはずだ思う邪(よこしま)な希望的観測が交差する。
現在午前6時を回ったところ。スタートは午後の2時。ゴールは当然翌日の午後2時。撤収も考えると夕方6時くらいになる。つまり、今から36時間ほどサーキットに居座るのだ。2日連続しての4:00起きのため、直近の72時間のうち、ベッドで寝られる睡眠時間は約6時間ほどしかない。これが24時間耐久というものなのか!?
今回はキリがいいのでこれでおしまい。次週、いよいよ24時間耐久の幕が切って落とされる!