撮影に使われたAZ−1、その2

 AZ−1の基本色は赤なのだが、なぜ撮影では白でなければならなかったのか。それは、リメーク前のトータス号が白だったからである。リメーク前のトータス号については、ここを参照。

 改めてAZ−1と比較すると、確かに似て無くもない。







 では赤だとどうなったかというと、「チビラくん」に登場する郵便配送車になってしまう。円谷プロによると、赤を使う線も根強く残っていたそうなのだが、赤だと怪奇大作戦のファンを裏切ることになってしまうのだ。
 ちなみに当時の設定資料によると、トータス号のエンジンは超小型ロータリーエンジンなんだそうだ。あと面白いスペックとしてはブレーキにハイドロマスターを使用しているというのがある。現在では当たり前なのだが、当時はロータリー並の先進技術だったのかもしれない。

 内装はこんな感じ。インパネにメーターが付いているが、これは撮影用ではなく、ほねさんの改造である。当初は撮影用に無線がつくという話があったのだが、結局それはなかったようだ。考えてみると、携帯電話のある時代に無線を積むというのはおかしな設定だ。




 細かいところを見てみよう。キーシリンダー周りのゴムなのだが、裏表に取り付けられていた。全塗装終了後に、誤って取り付けられたのだろう。




 スペアタイヤは、撮影時にははずされていた。