旧車ミーティングなのに、何でCARAがいるの?

 晴れていたので会場へはAZ−1で行った。すると、会場に入るときに「参加の方ですか」と聞かれてしまった。「旧車ミーティングだから参加できるわけないだろ」と心の中で思ったが、会場に入ってその意味がようやく分かった。CARAが参加していたのだ。



 このCARA(ナンバーにはAZ−1と書いてあるが)、もと「あなん」さんのCARAなのだ。オーナーは「R360クーペ」のコーナーで紹介する沖さん。

 この状態を見て、じたんだを踏んでしまった。私は「94年とか95年生産のミニやケーターハムが旧車のミーティングに参加できるにもかかわらず、それよりよっぽど稀少で旧くてさらに超目立つ上に、レース改造からドレスアップ改造まで何でもありの(これらの要素は旧車とは関係ないが)AZ−1がなぜ参加できないんだ」という疑問を常々持っているからだ。
 そもそもこの手のミニやスーパー7系の車やレプリカは(所有者の方がいたらごめんね)、「主催者が特別に認めた車両、つまり製造は新しくても設計が旧い車ならOK」とかいう特例で参加できるようなものである。確かに設計が旧ければそれでいいというのは一理ある。しかしこの場合、旧車・稀少車のミーティングに参加する上で重要な要素が欠けているのではないだろうか。その欠けている点とは、その車のオーナーがいかに長期間保守に苦労して乗り続けてきたか、その間車に対してどれだけ愛情を注いだか、そしてその過程を経て得てきたノウハウを多くの仲間にどれだけ還元してきたか、ということである。これこそが本質的な参加条件ではないかと私は思うし、その条件を満たした者が集い、お互いの苦労をたたえ・成果を共有するということがミーティングの本来の姿なのではないだろうかと思うのである。
 とか何とか偉そうなことを言っておきながら、私の場合「ピカピカの新車のミニ等が参加できる前例がある以上、旧車に負けない特徴を持つAZ−1も特例で認めてちょーだい」という甘えた理論になってしまうのだが、残念ながらほとんどの場合そうはいかない。ところがこの旧車ミーティング、AZ−1の価値と重要性いうものをよく認識していらっしゃる。参加については特に問題は無かったのだ。