ロータス7 Sr4、その1

 スーパーセブンといえば、この手の形がみんなの印象に残っているものだと思う。なぜ印象に残っているかというと雑誌で一番よく見るタイプだし、連続もののテレビ番組にもよく出るからだ。古くは「プリズナーNo.6」とか「逮捕しちゃうぞ」等にも出てくる。





 これ、みんなの印象に全く残っていないと思われる車、ロータス7 Sr4(シリーズ4)。上の写真はSr3をベースにしたケーターハムスーパーセブンだ。セブン一族のほとんどは、Sr3をモデルとして作られいる。ちなみにテレビ番組への出演だが、私が知る限りでは「あしたのジョー」に出てくる。力石が減量のため白木邸から白木ボクシングクラブの地下倉庫へ閉じこもるために移動する際、緑のSr.4らしき車に乗っていた。AZ−1並に登場番組の少ない車なのである。





 Sr4はセブンの最終モデルであり、トドメを刺したモデルでもある。販売が芳しくなくほとんど売れなかった。なぜか。Sr4のほとんどのオーナーが認める所なのだが、格好悪いからだ。アルミとFRPの美しさが調和するSr3以前の車と比較して、バギーのような形になったためである。





 また車としても、普通の車に近づいた点が結果として魅力を削いだかなあとも個人的には思う。それらの点をケーターハムと比較しながら見てみよう。

 デザイン上を語る上での特徴の1つとなる剥き出しになったフロントサス。アーム類が鉄パイプから鋳造もしくはプレス品になっている。見栄えが悪い。

ケーターハム Sr4


 フロントウインドウの付け根。Sr4では一体物になってしまった。

ケーターハム Sr4