プロの技を盗め! エンジン分解計測

 展示してあったパネルから、プロのテクニックを紹介したい。紹介するエンジンはレーシングマシンのものなのか、それとも一般ユーザーのエンジンをチューンしている最中なのかは不明だ。一部モザイクが入っているように見える部分があるが、これはモザイクではない。展示してあったパネルは荒いデジカメで撮影したものをプリントアウトし、ラミネート加工したものだった。そのラミネート部分が反射しているのだ。ピンぼけしているように見える部分も同様の理由でそうなっている。

 下の写真はエンジンを分解してクランクシャフトをはずした直後の物。オイルにまみれているのでそうだとわかる。





 バルブが焼けているため、おろしたてのシリンダーヘッドと思われる。





 並べられたピストン。なかなかナイスなSST(?)だ。このような形をしたピストンを置く台は、ストレートやアストロプロダクツ、ファクトリーギアでもみたことがない。というわけで、こんなものを作るという発想が私にはなく、いつもそこら辺に適当に転がしていた。工具販売店で作ってもらいたい一品だ。





 はずしたピストンをマイクロメーターで測定しているの図。この辺りはプロモ素人もやり方に変わりはないように見える。





 その横にあったバルブを置く台。これもストレートやアストロプロダクツ、ファクトリーギアでもみたことがない。いつもは仕切のしてある箱に入れたりしているが、この方がコンパクトに収まる。先ほどのピストン台と同じように、販売してもらいたい一品だ。





 ピストンの重量を量っているところ。不揃いだったら一部を削って重さを合わせる。注目して欲しいのは天秤の精度。下一桁(0.1gの単位)までしかない。現在の天秤の精度を考えると、0.01g程度までは安物の天秤で計測できる(高精度のものになると0.1mgまでOK)。プロの世界でもこの程度の精度で十分なんだ。