スラッジがたくさんついた原因の推定

 このエンジンが実際に動いているところを見たわけではないし、購入してからエンジンをかけたわけでもない。が、あまりに特異なスラッジの付き方をしているので原因を推定してみたい。

 まずはヘッドの燃焼室側。





 左から、1番、2番、3番。写真上側がインマニ側だ。



 特徴的なのは、イン側のバルブにたくさんカーボンがついていること。もともとイン側にはカーボンが付きやすいと言えばそれまでだが、2番は双方ともカーボンが付いていない。これは1番と3番に挟まれているため熱がかかりやすく、カーボンが燃えてしまったことが考えられる。


 一方ピストンの底をオイルパン側(裏側)からみてみた。すると上の写真とは逆に、イン側にスラッジがついておらず、エキマニ側にスラッジがたくさんついていた。

エキマニ側 インマニ側


 スラッジは熱がかかると生成しやすいことと以上の結果を併せて考えると、エキマニ側にだけ、かなりの熱負荷がかかっていたのではないかと思われる。エキマニ側のバルブにカーボンの付着が少ないこと、それからエキマニ側のピストンの裏側にスラッジが付いているということが、それを物語っているのではないだろうか。
 以上はあくまでも推定なので、真実は定かではない。