ロータスエスプリとデロルトキャブレター

 エスプリが来ていた。007で潜水艇になった車で有名。当時はすごいと思ったが、今になってみると「キャブ車が潜水艇にはならんだろう」と思ってしまう。いや、ボンドの乗ったエスプリはキャブ車ではなくハイブリッド車だったに違いない。だから水に潜ったときに電池で動けたのだ。





 エンジンルームをみてみると、剥き出し。本来はカバーがしてある部分だ。





 エンジンは、スラントして取り付けられているロータスのツインカム。こんな付け方をされると、一瞬V型エンジンに見えてしまう。





 上の写真でウエーバーのキャブが見えるが、実はこいつが未対策品である。下の写真の矢印部分に角がついていないのがわかるだろうか。対策、未対策の外見上の違いは角がついているか否かだが、フロート形状が違うなど目に見えない部分も変わっている。






 もう1台エスプリが来ていた。





 この車は基本的にいじっていないとのこと。見た目、確かにそうだ。





 ということは・・・エスプリ標準でついているデロルトのキャブレターだった。デロルトが標準でついている車は日本では珍しい。そのため上記のエスプリのように多くのエスプリのキャブはウエーバーに変えられている。というのも歴史をひもとくと、デロルトのキャブは世界的に見ても後発であり、オイルショックや排ガス規制が始まった頃に輸入され始めたためだ。従って供給される部品も少なく壊れると非常にやっかいなことになるとのこと。デロルトのキャブがついているメジャーどころの車は、このエスプリとアルファロメオ等で、アルファにいたっては1990年頃までデロルトが使われていたという。
 ちなみに基本的な構造は、ウエーバーもソレックスもデロルトも一緒。だから見た目があまり変わらないのだ。SUは全然違っていて、うちの軽トラのキャブに至っては、ホースがたくさん付いていて、何がどんな作用をするのかさっぱりわからない(爆)。






 話はキャブから離れてダンパーへ。リアのハッチをあけるとき、つっかえ棒でささえていた。というのもダンパーがへたっているためとのこと。





 このダンパー、1本3万以上するとのこと。見た目貧弱なのに、AZ−1のドアダンパーより高いよ〜。





 以上でレポートはおしまい。また秋にお会いしましょう。