SPEC R、その2

 これが表紙に書かれていた「直撃 日光最速男」の記事。看板にはNIKKO CIRCUITとかいてあるし、ロードスターがたくさん走っている。確かに日本だ。この雑誌の記者が日光くんだりまでやってきたとは思えないので、恐らく日本駐在のライターから送られてきた記事ではないかと思われる。中国語で書かれているのでいったい何のレースの記事なのかよく分からないのだが、公式レースでもなさそうなものがこれだけ大きな記事として書かれているのには驚いた。




 これは大阪にあるスバルの修理工場の記事。こんなのまで記事になってしまうのだ。日本のことなら何でもありである。





 んでもって、マンガも入っていた。「R間道」である。一体どいういう意味なのかよくわからないが、作者の名前も「狙い殺す馬が三(頭)」とこれまたすごい。




 見開きで見たところ。早くも(?)MAZDA 3(アクセラ)が登場している。




 拡大してみた。すぐに気が付くのが擬音である。「轟」とかが一文字だけ。日本はもとよりアメコミであっても「轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟!!!」と書くはずの部分だ。このマンガの味なのだろうか。




 しかし、この表現手法は逆輸入して使えるかもしれない。歴史に名を残す著作物の陰には、わけのわからない擬音や形容の発明があった。例えば風の又三郎では「おどろおどろしい」等という表現があったし、マンガの北斗の拳でも「ひでふ」とか「あべし」とかいろいろあった。訳が分からないがゆえに、読み手に想像の余地を与えたことが作品をヒットさせる要因の1つとして作用したのだ。これらに共通することは「ひでふ」とか書いてある文字を読んで発音することができる点だ。ところが漢字1文字で書かれると、意味は分かるがなんと発音していいのか分からない。これは読み手に想像の余地を与える新規な手法になり得るのではあるまいか。例えば「轟」だったら、「何か響いているんだろうな」という感じはするが、どういう音がしているか簡単には想像がつかない。


 あとパッと見て変なところも何点かある。まず全体的にデッサンがおかしい。最も分かりやすい部分が、シフトレバーを操作しているコマである。皆さんも棒状のものを右手で握ってマンガの絵と比較してもらうと分かるはずだが、親指の爪の向きが変なのだ。マンガでは親指の爪の頭がほぼ真横を向いているが、手首を回さない限り実際はこんなことにはならない。カッコイイとか迫力があるという理由でデッサンを崩すことはあるが、このコマはそんなシーンではない。

 またスクリーントーンも3種類しか使っていない。金がないから3種類かと思いきや、全体的にスクリーントーンに頼り切ったような作りでベタベタと貼っているため、金がないわけではないのだろう。効果的な使い方ではないのだ。

 というわけで、日本人の感覚からするとちょっと変わったマンガであった。



 さらにページをめくるとレースの結果が。F1やWRCの記事に混じってJGTCの記事もあった。