未来のマツダ車、その2

 この水素RX-8だが、普通のRX-8と異なるところもある。
 まずは外装だが、普通の車はガソリンの給油口だけあるが、これにはガソリンと水素の注入口の2つがあるのだ。ちなみに水素タンクはトランクの中に入っている。



 あと天井にスリットがある。これは万一車室内に水素が漏れても抜けるようにするためのものだ。




 内装には水素で走っているか、ガソリンで走っているかを示すインジゲーターや、水素量のメーターが付いている。




 外装でイマイチなのがデザイン。単に四角のカッティングシートを貼りつけて作ったデザインは、なんとかならんものか。





 こちらは水素とガソリンを併用したシステムの模型。エンジン、ガソリンタンク、水素タンクが見える。




 水素タンクだが、写真のものはあくまでも模型。実際はケブラーでぐるぐる巻きにされている黒いタンクが使われている。以前、燃料電池車の水素タンクが爆発したらとんでもないことになるとのことを書いたのだが、いろいろ聞いてみると、ケブラーの水素タンクは爆発しないということだった。例えばライフルテストというものがある。これは水素タンクに水素を入れた状態でライフルで撃ち、爆発するかどうかをテストするものだという。
 タンクをライフルで撃つとどうなるか。結論からいうと爆発・破裂しないらしい。例えば風船を針で刺すと、針の穴より大きな穴が開いて破裂する。水素タンクの場合は、ライフルで撃ってもこれと同じことが起きないと言うのだ。単に穴が開くだけ、もしくはケブラーが弾を跳ね返して何も起きないんだって。驚きである。これだけ頑丈だったら、例えば高速道路で事故を起こして車がぐちゃぐちゃになっても、タンクだけは壊れずに残るだろう。
 ちなみにタクシーはLPGで走っているが、これにはタンクが積まれており、タンクには有効期限がある。水素タンクの有効期限はこれより長く、車が寿命を全うするまで期限があるとのことだった。