REの歴史、その1


 改装&恒次展で、最近展示してなかったロータリーエンジンが展示してあったので紹介したい。写真では見たことがあるが、現存しているとは知らなかったものもたくさんあり興味深い。

 こちらは初期に試作されたロータリーエンジン。写真ではわかりにくいが、なんじゃこりゃ、というくらい小さい。なぜかというと1ローターだからだ。1962年5月製で、386cc。出力などは不明である。












 矢印で示しているのがキャブレター。実験用のためか、キャブがとってつけたような感じで取り付けられている。




 下の写真の矢印は、エキマニを示している。熱ですぐにダメになりそうな構造だ。試作品とはいえ、全般的に見てなんかしょぼい構造をしている。




 実はこのエンジン、「MC制作1号機相当」という微妙な書き方がしてあった。1号機そのものではないのだ。その証拠がプラグにあった。現在のロータリーは1ローターあたり2つのプラグが付いているが、初期は1本だった。が、このエンジンには既に2本目のプラグホールが掘られている。当時は2本プラグを付けるという発想がまだなかったため、ホールがあるのはおかしい。よって1号機を模して、現存する古い部品を寄せ集めてつくったモデルだといえる。




 最新のREであるレネシスと比較すると、非常に簡単に出来ていることがわかる。小さなエンジン大きな補機がロータリーなのだ。