メディア対応
練習走行後、変速ルマンスタートのためメインストレートに各車を並べた。
まずは各車の前で記念撮影。左がTWR、右がんだすてである。
んだすての車には、アウトジアーノ製試作品の空気導入口が付けられていた。
スタート前まで1時間ほど時間があった。この時間帯を利用して、現地の濃い人やメディアに各車を見てもらった。エントラントにとっては昼食の時間だが、私にとっては仕事の時間。現地の人やメディアにAZ−1のことを広めなければ来た意味がない。
興味深そうにAZ−1を見る人を相手にしてAZ−1のことを説明開始。正直、ホテルでは英語が通じなかった。相手が何言っているのかもよくわからなかったが、サーキットの中では通じるぞ! やはり、現地でこんなことに興味のある人は裕福層なので、それなりに教育が進んでいるということなのだろう。
説明した内容は、車の名前、メーカー、排気量、出力、最高スピード、何年生産で何台作られたか、そもそも我々はどこからやってきて、これからどんな作戦でどういう走りをしてクラス優勝を狙うのか等を延々と説明した。マレーシアでは国策車「プロトン=三菱製の車」が幅を利かせている。また軽自動車サイズ(排気量は850cc隣っている)ではダイハツも幅を利かせているため、メーカーはスズキかダイハツと間違えられることが多かったが、マツダ自体を知らない人はいなかった。
またTWRのAZ−1のボディーカラーは787Bのものなのだが、「この車のカラーリングはルマンで優勝したチャージマツダ787Bと同じカラーリングだ」、と説明してもみんな全く理解してもらえなかった。既に過去の話で記憶さえないものなのか、それとも787Bが優勝した後にモータースポーツが盛んになったため、そのことを知ることさえないのかよく分からない。
いろいろな人に説明していると、なんとAZ−1を知っているという人が一人だけいた。これはすごい。いったいどこで知ったのかと聞くと、雑誌で知ったという。しかも情報源となったマレーシアで編集・販売されている雑誌をもらってしまった(もらった本自体にはAZ−1は載っていない)。おお、なんと太っ腹なマレーシア人。
この本、怪しさ大爆発の本である。表紙を見ていただければわかると思うが「K-CAR」のロゴが日本のKスペと同じではないか。この時点で既に怪しい。内容を見てみると・・・これがまた怪しいところだらけで大笑いできる。詳細は後日掲載する「マレーシアげげぼツアー」で紹介する。
さらに興味を持ってくれた人には、AZ−1に座らせてあげた。外国人をAZ−1に乗せるシリーズである。過去、ロードスターの10周年ミーティングで、イギリス人を乗せたことがある。感想はというと、やはり相当タイトらしい。
というわけで、今回はこれでおしまい。次回はいよいよK4-GPの様子について報告する。