手詰まりまでのあらすじ

 あらすじの説明の前に、強化オイルポンプとは何か、どういうときに使うのかを説明しよう。強化オイルポンプは、通常のオイルポンプと比較してオイルの吐出量を増やすなどしたものであり、オイルクーラーなどを付けた場合に装着が望まれるポンプである。

 前回、カルタスのオイルポンプを加工することでF6Aのオイルポンプになるとの情報を受け、そんなことが可能なのかを検討した。その結果、カルタスのポンプ自体を改造してF6Aに取り付けることは不可能であり、できるとすればポンプ内部にあるポンプギアを加工してF6Aに取り付けるのだろうという推測で終わってしまった。
 ただし、カルタスのポンプギアはF6Aのポンプギアと比較して、アウターギアの直径が1mmほど大きく、アウター・インナーギアの厚みも厚い。そのため、改造のやり方はざっと3つ考えられる。

 1.F6Aのポンプハウジングを深く掘り、カルタスのアウターギアの外径を削って入れる。
 2.F6Aのポンプハウジングを深く掘り、カルタスのアウターギアを無加工で入れるため、F6Aのポンプハウジングの外径も大きくなるよう削る。
 3.上記1,2に加え、カルタスのポンプギアの厚みを削ってF6Aのハウジングに入れる。





 この度入手した強化オイルポンプをリバースエンジニアリングして、どのように改造したのか検討していきたい。