F6A用強化オイルポンプの検討、その1

 オーバーヒートミーティングの1週間前、カルタスのオイルポンプを流用することでF6Aのオイルポンプを強化型にすることができるという情報が入ってきた。話によると、若干の加工で使えるようになるらしい。強化オイルポンプとは、オイルクーラーなどをつけた場合に必要となるもので、オイル吐出量の増加・リリーフバルブが作動するエンジン回転数を高回転側にする効果がある(ローターの容量を増やせばオイル吐出量が単純に増えるわけではない。上限はリリーフ圧、オイルが流れる経路の太さで決まる)。オーバーヒートミーティングにあわせて、件のカルタスのオイルポンプとF6Aのオイルポンプを比較してみた。なおF6Aのオイルポンプは、NA・ターボとも共通である。

 上がカルタス、下がF6Aのポンプを裏面からみたもの。全然形が違うじゃないか。これで簡単に取り付け可能なのだろうか。




 同じく上がカルタス、下がF6Aのポンプを底面からみたもの。F6Aには底面にストレーナーがつながっている穴が開いているが、カルタスのにはない。これではますます装着できません。




 表から見たもの。オイルレベルゲージの穴の位置が全く反対にある。だめだこりゃ。




 というわけで、ポンプのハウジング自体を改造してF6Aにつけるということは不可能であることがわかった。ならばどうするか。カルタスのポンプの裏面にあるネジをはずして、ポンプギアが流用するのではないかという話になった。ただし、ネジをはずすにはインパクトが必要なため、オーバーヒートミーティング会場でははずすことが出来ず、持ち帰って調べることにした。