たなおちしたピストンの様子は?
というわけで、ピストンを取り出してみた。まずは2番のピストン。みてみると、ピストンの溶損していた。ピストンリングはちゃんとついているが、へっこんだままである。なんのこっちゃ。この状態をたなおちの範疇に含めるのかどうか、よくわからない。
全体像を見ると、ピストンの頭の端がとけていることがよく分かる。恐らく燃調に失敗して溶けたのだろう。
一方こちらは張り付いていた1番のピストン。なにやらよく分からないものがへばりついていた。そのためか、ピストンリングが縮んだ状態のままになっていた。このような状態を「たなおち」と呼ぶのかどうかはわからないが、少なくともピストンリングの役目は果たしていない。このあたりの定義について、ここで議論しても不毛な話にしかならないと思うので、止めておこう。
以上の結果、たなおちと聞いていたものが、実はピストンの溶損であったことがわかった。次頁以降他の部品の様子もみて、溶損が腰下に与える影響を判断していきたい。