8000円のF6A

 ヤフオクで漁っていると、岡山からアルトワークス(DOHCターボ)の部品取り車が出ていた。とりあえずエンジンのみの価格を聞いてみると・・・タービン付きでなんと8000円。解体屋での相場はエンジン本体が2万円、タービンが1万円。もちろん保証無しであるが、このくらいはする。エンジンは異音無く回るというし岡山までだったら取りに行ける距離であり送料もかからないので、これは買うしかない。入金だけすまして、旧車ミーティングまで取り置きしておいてもらった。

 なぜこんなに安いのか。理由は「プラスチック製のプラグカバーが変形しているから」だ。恐らくオーバーヒートした熱でプラグカバーが変形、ということはシリンダーヘッドもいかれている、実際にシリンダーヘッドとシリンダーブロックからオイルがもれている、従ってシリンダーヘッドが歪んでいると判断、ジャンク扱い価格となったと考えられる。



 が、この程度の変形やオイル漏れはF6Aでよく見られること。しかも私はクランクシャフトが使えればよく、特に異音はないということなので問題ない。

 F6Aによくみられるオイル漏れ。クランクシャフト狙いだったが、それを解析するサンプルを安価で入手できたのはラッキーだった。なぜオイルがもれるのか、ヘッドがひずんでいるのためなのか、シリンダヘッドの締め付けが緩いからなのか、ガスケットがだめになっているのか、それとも他の理由があるのか。このあたりは例のごとく後日分解して解析する。自動車趣味は、常に「ひねもす のたりのたりかな」では話にならない(たまには旧車ピクニックもやるんだけど^^;)。今自分にできることはなにか、それをどう実行・実現し自分のものにするか、将来にどう生かすか、得たものをどういう形で展開し後生に残していくか。実はそこで得られた達成感が幸せの1つなのである。これは他の趣味で共通に実行されているごく当たり前の話なのだが・・・これができないようであれば、夜明けは来ない。