サバンナ、その2

 内装をみてみよう。黒くて奥行きのないインパネ・非常に長いシフトなど、今見るとトラックみたいだ。しかし、当時の車はみなこんな感じだった。




 ちょっと手ぶれをおこしているが、インパネの中央に着いているメーターである。極端な例ではトヨタ2000GTのように、当時はメーターがたくさん付いていた車が偉かったのである。しかし今思うと、燃料計や水温計がこんな位置にあっては見づらかったのでは。特にサイドブレーキランプ(一番左にBRKとかいてあるやつ)なんて、どうしろというのだろう。




 オーディオはなつかしの8トラック!。今でも動くのだろうか。




 さらに当時よく見られた特徴、ドアトリムに貼られたビニール。ほんとこれ、何の意味があるのかよくわからない。もちろん汚れがつくのを防ぐものなのだが、ユーザーに渡る前に汚れないようにする一時的なものではない。厚手のビニールで、恒久的につけていくことを前提としたものである。しかもこのビニールに破れがあると、下取り価格が下がったという。見た目の高級感をなくすだけのものなのに、なぜこんなものがついていたのだろう。




 最後に、当時のマツダ車のみに見られた特徴を紹介しよう。それはラジオのアンテナ。このころの車のアンテナは、どこのメーカーのものもほぼすべて運転席側のAピラーの位置にあった。運転席から手で伸び縮みさせるためにこの位置にあったのだ。しかし、ここにもマツダのみに見られたなにやらよく意味の分からないものがあった。それが白の矢印で示した棒である。




 黒い矢印の方はアンテナ本体なのだが、白い矢印の方は違う。また他社の車には白い矢印のものはついていなかった。この棒は何をするものかというと、当時のカタログによると「風切り音をなくす」ためのものだというのだ。効果あったのかなあ??