外観


 前述の通り、このステアリングの最大の特徴は、ボス穴がちゃんと開いている280mmのステアリングということだ。しかもMOMOブランド。ではMOMOは今まで小径のステアリングを作ったことがないのか、もしくは売っていなかったのかと問われれば、答えはノー。ただし、レース用でボス穴の開いていないやつしかなかった。ちなみに穴の開いていないステアリングをどうやってつけるかというと、自分で穴をあけてつけるのである。そのためセンターが出ない可能性もあるリスクもあった。


ボス穴の開いていないMOMOのステアリング


 そこで登場したのが国内未発表のモデル「Team 28」である。普通のステアリングの径は360mmから350mm、よくいって320mm。小径ステアリングが欲しかった人には待望の一品だ。デザインは黒のみの1種類となっている。他には姉妹品として径が300mmとなるTeam 30もラインナップされている。






 ではさっそく普通のものと比較してみよう。
 最初はステアリングの入っていた箱から比較である。右がTeam 28のもの、左がコマンド2(径は320mm)である。なぜコマンド2があるかというと、店が間違えてコマンド2を送ってきたからだ。比較してみると、意外にも同じ大きさの箱に入れられていた。




 しかしさすがは小径ステアリング、箱の中に緩衝材が入っていた(コマンド2には入っていなかった)。




 細かい部分をみてみると、さすがは国内未発表モデル。日本向けのクオリティーではない。黄色に塗ってあるMOMOのマークの部分を見てみると・・・なんとゴミが入ったまま塗られているではないか。おまけに「にじみ」もある(写真の中では誤ってしじみとかいてあるけど)。




 さらには、ホーンボタンに傷もはいっていた。一応ビニール袋に入ってはいたが、一緒に梱包されていた金属部品のエッジとあたって傷が付いていたのだ。もちろんこれは販売店が悪い訳ではなく、MOMO本社の品質管理の問題である。(後日傷のないものを送っていただきました)。




 とまあ、イタリアンクオリティーな出来映えなのだが、小径ステアリングはこれしか選択の余地がない(ノーブランドの小径ステアリングを除く)ので、我慢しよう。