ダイハツ3輪トラック

 すんません、紹介しておきながら、この3輪トラックの愛称を知りません。・・・ダイハツも昔はこんな大きな車を作ってたんだ。この車はマツダの3輪トラックT1500とかT2000と張り合っていたのだ。




 この車一見動きそうなのだが、会場へは積車で運ばれてきた。面白いのはフロントフォークの蛇腹にビニールの筒が使われていたことと、ブレーキ周りのナットの頭に朱肉のあとがあることだ。朱肉とは、もちろん判子を押すときに使うやつで、通常車に使う場合はトルクチェックを行ったという確認の意味で使われる。具体的にはトルクレンチのソケットの奥に朱肉をつめ、トルクレンチでナットの頭を回すときに朱肉がナットの頭につくという仕組みである。この朱肉が製造当時のものだったらすごい(そんなわけはない)。




 あと混合ガソリンの表示ステッカーを発見。現在混合ガソリンといえば、2ストのエンジンに使われるオイルとのガソリンの混合物なのだが、この時代には有鉛ガソリンと無鉛ガソリンの混合物だったのね。有鉛ガソリンと聞くと、粉体状にした鉛がガソリンと混ざっているようにも感じるが、そうではなくて4メチル鉛という化合物が添加されている。4メチル鉛とは有機物と金属が合体した常温で液体という不思議な化合物なのだ。もちろん加熱すると蒸発する。金属が低温で蒸発するとは、やっぱり不思議だ。




 あと室内の足下にはスピーカーが置かれていた。