出品数はどう変化する? 私の予想は・・・

 結論から書こう。一時的な出品数の減少はあるものの、結局Yahooオークションの一人勝ち状態が続くとみている。なぜか。それはヤフオクが他のオークションサイトと比較して絶対的に優位な立場にあるからだ。どの点が優位なのかというと、検索サイトYahooのトップページから直接リンクしていることにある。
 インターネットで競合して他者に勝つためには、アクセス数の多さがものをいう。ヤフオクは膨大なページビューを誇る検索サイトYahooからダイレクトにリンクしているため間口が広い。つまりオークションが主目的でない人がふらっとヤフオクにアクセスし、そのままオークションにはまっていく確率が他のオークションサイトと比較して圧倒的に高いのである。
 一方その他のオークションはどうか。これらは残念ながらページビューの多い何らかのポータルサイトへダイレクトにリンクしていない。これでは新規の出品者・入札者を確保することが難しく、成長の余地がない。以上のような理由から、結局ヤフオクの一人勝ちが続くと予想している。
 では勝ち負けはどうやって判断すればよいのか。明確な基準はないのだが、システム利用料導入後の出品数が1年前のオークションの出品数を上回っていれば、つまりヤフオク全体の出品数が220万件、「自動車」のカテゴリでは20万件、「az-1」で検索した出品数が40件程度であれば、まず勝ったと考えて間違いないだろう。なぜなら、1年前の時点でヤフオクは他のオークションを圧倒していたからだ。
 また出品数が減ったとしても、その減り方をよく分析してみる必要がある。私の予想では、システム利用料導入後に減るのは、何十日も買い手のつかない不良在庫と化した出品物だとみている。売れないと分かっているものに何回も10円を払う出品者がいるだろうか。不良在庫が減っただけならヤフオクの負けとは言えない。
 というわけでヤフオク有利という予想を立ててみたが、果たしてどうなるか。興味が持たれる。