マツダ車オーナー感涙す

 ぶらぶら歩いていたらボンゴをベースとしたキャンピングカーを発見した。我々マツダ車オーナーとしては感涙ものである。なぜなら、マツダの車はありとあらゆる分野においてマイナーな存在であり、今まで無視されてきたからだ。従ってキャンピングカーの分野でも、ベースとなる車になり得なかったし、事実去年までのキャンピングカーフェスティバルでマツダ車がベースになっていた例は皆無といってよかった。ところが今、ボンゴがベース車両として目の前に存在している。


 マツダの車がどれだけ虐げられているのか、例をあげて説明しよう。まずはモータースポーツから。レギュレーションの関係でロータリーは蚊帳の外、市販車をベースとしてレースを行うラリーやツーリングカーにも該当する車はない(昔はあった)。ジムカーナもダメダメ。プロがこの有り様だから、アマチュアがマツダ車を選択するはずもない。これでは裾野が広がらない。
 視点をコンシュマー分野に移しても寂しい限りだ。軽自動車はスズキから完全にOEM供給され、スズキ車との明確な違いが打ち出せずにいる。バンやワゴン車のドレスアップカー分野でマツダ車がベースとなっている例はほとんどない。MPVやプレマシー、デミオがあるにもかかわらずである。バニングやVIPカーの一部には旧型センティアに人気があるものの、この分野でも明らかにマイナーな存在。旧車関係もコスモスポーツが孤軍奮闘しているにすぎない。RV車にしても今回のキャンピングカーショーのような催し物ではボンゴフレンディーがベースになってもおかしくはないのだが、全く無視されている。

 タマがないわけではないのだ、にもかかわらず・・・このような忸怩(じくじ)たる思いを抱いていた中でのマツダ車の発見は大変うれしい。


 と感激していたら、もう1台ボンゴをベースとした車を発見してしまった。今度ツートンカラーである。キャンピングカー分野でのますますのシェアアップを期待したい。