MSVのモデルとなったFord RS200


 まずはこの車から。Ford RS200である。この車のボンネットは、マツダスピードバージョンのボンネットのモデルになったといわれている。ボンネットのヘッドライト部分に膨らみがあるが、これがそうだ。






 またこの車の全景はスペックスから発売されていたAZ−1のボディーキットのモデルになったと言われている。バンパー部分に埋め込まれたヘッドライト、ルーフにあるエアインテーク、リアのウイングなどそっくりである。ついでに言うとスペックスのボディーにはRS660というシールが貼られていた。






 例のごとく、説明書きの文章を紹介しよう。

 センターモノコックから延びたメンバーに取り付けられるパワーユニットは、4気筒DOHC4バルブ1804ccのコスワースBDTでギャレットエアリサーチ社のターボチャージャーを装備する。フォードがWRCカテゴリー・グループBでの勝利を獲得するためだけに生産した、コンペティティブラリーカー、RS200。しかし、マシンデビュー後、わずか半年足らずでグループBは廃止、フォードRS200のWRCチャンピオンへの挑戦は幻となってしまった。
 比類無きパワーとスタビリティーを持つRS200は、生粋のグループBラリーカー。しかし、時が勝利を許さなかった悲運のマシンなのである。