ヒュンダイXG、エラントラ

 普通だ。いたって普通の車だ。外観・内装ともにオーソドックス。悪く言えば、古くさいデザイン。しかし、現在の日本車を含む世界中の車のデザインは前衛的すぎてついていけない、という人にはいいかもしれない。


 この白い車がXG。排気量3000ccのV6 DOHCエンジンがついている。出力は192psで、運転席・助手席のサイドエアバックなどひととおりのものがついて、価格は2498000円。同じクラスの日本車より50万円くらい安い(もっと安いかな)。しかし50万円程度の差では、韓国車を選ぶ理由にならないだろう。






 こちらの黄色い車がエラントラ ユーロ。排気量1800ccの直4 DOHCエンジンがついている。出力は132psで、運転席・助手席のサイドエアバックなどひととおりのものがついて、価格は1640000円。排気量が違うので直接比較することはできないが、1.3Lの日本車の価格が100万円を切っている現在、もっと安くしないと価格メリットを感じることができない。

 XGが150万円、エラントラが50万円なら日本でも売れると思う。「それではダンピングじゃないか」と思う人もいるかもしれないが、日本人がダンピングだといって文句をつけることは絶対にないと思う。なぜなら、日本は品質が良くて安いものを海外に売ったら「ダンピングだ」と、いわれのない非難を受けてきたからだ。よもや、同じことを言って他国の製品に文句をつけることはしないだろう。と、書いた端から半導体業界がダンピング関税をかけるよう政府に申請した(01年10月24日現在)。