鉄則1.落札したい商品の定価を知っておくこと
まだ新品で入手できるのに、定価を超えた・もしくは定価に近い価格で落札される例が後を絶たない。オークションに出品されるもののほとんどは中古品である。そのため、何らかの付加価値もないのに中古を新品より高く買うという行為は大損なわけである。
しかし、なぜこのような現象が繰り返し起きるのか。それは「落札者に商品知識がないこと」が原因である。定価を知らないから、際限なく入札してしまうのだ。その例の1つが、このフロントバンパーの落札価格である。なんと定価の2倍の57000円。これだけの金があれば、新品のバンパー+塗装代は出る。送料のことも考えると、このバンパーが新品同様であっても既に損していると言える。
また落札価格から判断すると一見安く手に入れたように見えるが、よくよく考えてみると損しているという例もある。その例がドアダンパーの落札価格である。落札価格は20500円。ボールジョイント込みで考えると新品を買うより安いのだが、ボールジョイントは取り外しが可能なので、現在ついているへたったダンパーのジョイントが再利用できる。そうすると、ジョイントの価値は無いに等しいことになる。ダンパー本体の値段が1本9000円であることを考えると、20500円+送料では完全に損をしていることになる。
というわけで、まだ新品で入手できるか、定価はいくらなのか、本当に落札価格に見合った価値があるのかということを把握できる能力を持つことが、オークションで安く落札するための最低限の条件といえる。そのためにはパーツカタログはもちろん、AZ−1に対する豊富な知識が必要になってくる。これらをふまえた上でオークションに参加してほしい。