第三世代型ガレージは何年もつのか

 釘の袋には「直射日光にあたった場合は一年未満でダメになる」と書いてあった。



 塩ビの波板も寿命が長そうにない。このガレージは、果たして何年もつのだろうか。その疑問を解決してくれそうな例が、我が家にあった。これは築30年の家に使われている塩ビの波板である。紫外線によってすっかり白くなってしまったが、紛れもなく30年前からそのままになっている。南向きの屋根に使われ、風雨に曝されていても塩ビの波板は30年持つのだ。



 次に、塩ビの波板を打ち付けている釘に注目してみよう。約半数くらいの釘の頭のプラスチック部分が無くなっている。


 これでも波板は、しっかり固定されているのだ。また頭のプラスチックがかろうじて残っているものもあったが、軽く触っただけでプラスチックが崩れてしまった。


 こんな状態で、なぜ波板がちゃんと固定されているのだろうか。それは釘が錆びて膨張してしまうことで波板が挟み込まれ固定されてしまうためらしい。錆も時には役に立つものだ。

 また第三世代型ガレージの波板には、FRP入りのものも一部に採用した。FRP入りの波板は塩ビ製に比べて約2倍ほど高価なのだが、これらの比較によって価格の高さに見合った効果を発揮するか否かが検証できる。効果のほどについては今後の結果を待とう。



 というわけで、風にさえ持ちこたえてくれれば、30年は持ちそうである(ほんまかいな)。