第一世代型ガレージ

 ブルーシートをかぶせただけが、第一世代型ガレージである。まさに「わらの家」状態といえよう。ブルーシートがすぐに破れてしまうため寿命は約1年と短いのだが、たったこれだけでも大きな効果がある。



 第一の効果は車に直射日光が当たらなくなり、車の温度が上がらなくなる点である。ブルーシートと車の間にできた空気の層が断熱材となるため、夏場でも車室内の温度はそんなに上がらないのだ。こうすることによって熱応力の発生をなくし、車を長持ちさせることができる。特にインパネの破損防止には効果が高いものと考えられる(旧車では熱応力によりインパネが割れている例が多い)。ブルーシートがボロボロになってもこの効果は続く。

 第2の効果は防水である。ブルーシートが新しいうちは水を通さないので、車が雨に濡れることはない。ただし、この効果がまともに続くのは、もって半年。1年でだだ漏れになってしまう。雨漏りさえ気にしなければ2年くらいは使える。

 第3の効果は夜露の付着防止である。夜露は、車よりやや大きい屋根状のものを車の上の空間に設置することによって、付着を防ぐことができる。これもブルーシートがボロボロになっても効果は持続する。

 ここで使ったブルーシートの大きさは縦横が約5mづつのもので、価格は3000円であった。というわけで、ブルーシートを使うと一番安くて手っ取り早い屋根付きガレージができるので、シートを張るスペースのある人は試してみてもらいたい。なおこの型のガレージは、放火魔の格好の獲物となる可能性があるので注意しよう。