ラジエタータンクの流通ルートをKOYORAD(コーヨ−ラド)製ラジエターから推測する、純正・コーヨ−製ラジエターのタンクの比較

 コンビスイッチなど、ヤフオクでの売上から得た研究資金を活用して、HA11Sのラジエターを購入した。写真左が純正、右がコーヨ−ラド製である。OUT側の形状が明らかに異なるが、IN側だけ共通していれば本検証に活用できるので問題ない。



 コーヨ−ラド製のラジエターには、OUT側にシールが貼ってある。ヤフオクで出品されている中古ラジエターを見ると、特にアルトやミラでは社外品の割合が高い。普通車のラジエターの出品物は社外品が少ないため、軽自動車のラジエターは純正がすぐにダメになる(安く作ってある)ということなのだろうか。



 IN側タンクの外観は同じ。



 259Sと書かれているのがHA11S純正のラジエター。デンソー製であることがわかる。が、コーヨ−ラド製のラジエターには何の表記もない。



 細かい所を見ていく。写真右側がコーヨ−ラド製のラジエター。矢印部分の丸い跡が純正にはない。



 純正には無い箇所は、他にもある。



 以上のことから、純正のデンソー製とコーヨ−ラド製のラジエターでは、タンクは別の型から作られていると判断できる。タンクは自社生産というコーヨ−ラドの証言が裏付けられた。

 となると、AZ−1のコーヨ−ラド製のラジエターのタンクは、コーヨ−ラド独自のタンクが使われているのではないか。劣化しやすいタンクが2つのルート(純正ルートとコーヨ−ラドルート)から入手できることで、片方の供給が停止しても問題無く修理できる可能性が高まる。次頁では、コーヨ−ラド製AZ−1ラジエターのタンク部分を、純正タンクと比較してみる。