クーラントが漏れだした走行距離45万キロのタンク、その1

 ラジエター屋から回収した、クーラントが漏れだした走行距離45万キロのタンク。この詳細を見ていき、45万キロ走行がタンクに与えた影響を見てみる。



 内部はサビが付着していた。この段階でサビを落とすと、解析に必要な「証拠」なども一緒に失ってしまう可能性が高いため、サビが付いた状態で考察を進める。



 サビはタンクの両端に広がっている。



 漏れがあった付近を見てみる。特段異常がないように見える。



 漏れがあった付近の内側。サビが付着していてよくわからない。



 ラジエターコアと接触している部分。実際には、ゴムのガスケットが一枚噛んだ状態でタンクとコアがカシメられている。ここも特段異常はないように見える。



 現段階で最も変化していた部分。それはタンクの表面。写真左の漏れた方は、細かいクラックのようなものが見える。一方、写真右の正常品にはクラックは入っていない。



 次頁ではタンクの歪み度合いを見ていく。