インジェクター噴射信号発生機を使ってパルセーションダンパーの動きを見る

 これ、インジェクター噴射信号発生機



 スチルの写真ではよくわからないが、インジェクタからパルス状に噴射される。ここでは安全のため水を使っている。



 矢印のホースは燃圧レギュレーターに繋がっているホース。ここから水が出ていれば、燃料ポンプが動いていると判断できる。



 ではパルセーションダンパーがどう動くのか、インジェクター噴射信号発生機と燃料ポンプを作動させる。実は変化している部分があるのだが、気がつくだろうか。



 パルセーションダンパーに寄って見る。燃料ポンプが作動したらバネが押され(デリバリパイプ内の圧が上がり)、停止したらバネが戻ることがわかる。このとき、燃料ポンプの動きとは関係無くインジェクタを常時作動させているため、このバネの動きは実車搭載状態とは異なる。ここではバネが動く=パルセーションダンパーが動くことだけを確認して欲しい。



 パルセーションダンパーはどの程度の圧がかかると動き始めるのか。エアで試してみた。1.5kg/cm2程度の圧がかかると動き始め、3.0kg/cm2弱で動きが止まる。



 今回はこれでおしまい。次回は他車のパルセーションダンパーの構造を見ていき、現状でのAZ−1のパルセーションダンパーの問題点を考える。