ピストン及びコンロッドの汚れ・傷の付き具合

 ピストン上部にカーボンの堆積が見られるものの、ピストン側面に傷や編摩耗は見られなかった。ピストン加工時の切削跡が見えるくらいである。そのためピストンの直径の測定は省略した。


 ところがである、コンロッドのメタルに大問題が発生していた。1番のピストン(タイミングベルト側のピストン)のメタルが地金まで見えるほど摩耗していたのだ(左の写真)。2番のメタルも若干地金が見えだしていた。3番は特に問題はなかった(右の写真)。レース関係ではエンジンブローしたとき、よく2番のピストンが問題になる話しが伝わってくるが、このメタルが関係しているのではあるまいか。わずか1万8千キロでこの摩耗は問題である。プラスチゲージ(プラスチックゲージじゃないよ)でクリアランスを測定しても良かったのだが、そこまでしなかった。コスト重視の軽のエンジンの馬脚がついに現れたということか。