概要

 会場が少し広くなったため参加台数が少ないように感じられたが、結局去年とほぼ同じ台数が集まった(ABCなどのトータル台数)。


 また新型コロナウイルス対策はもちろん、いろいろな工夫も凝らされていた。主催者の思い。



 これは名札。車の形状が事前にわかるものは、AZ−1の基本形をベースに羽根が付いたりホイールを買えたりした絵に変更されている。



 他の参加者のイラストもあるぞ!。是非アクセスしてみよう。





 ここからは全く話が変わって、2021年に行われた台規模イベントについて。言うまでもなく、新型コロナによって1年延期された東京オリンピックである。ここからは、オリンピック開催派・有観客派の立場でイベントのありかた、そもそものリスクの考え方について語りたい。

 オリンピック観戦は、だいぶ前から申し込んでいた。1年延期前に申し込んであえなく中止になったツアーがこれ。オリンピックのチケットは抽選で手に入れるのが基本であった。が、おおっぴらに宣伝されていなかったのだが、カネさえ積めば確実に行けるツアーも存在した。オリンピックツアーの公式パートナーには、JTB、KNT、東武が名を連ねていたが、JTB、東武ともカネさえ積めば何とでもなるツアーは用意されていたはずである。私は発見することができなかったが。



 そして迎えた2021年。申し込んだツアーがこれ。なんか、だいぶ安くなったぞ。2021年は飛鳥でいくツアー自体が存在しなかった。しかし、まさかの無観客が決定。ここでいう無観客とは、当初は「オリンピックチケットの公式HPから抽選によってチケットを入手した人は観客として会場に入れない」という意味だった。そのため、ツアー会社主催の観客は「スポンサー枠」として入れるはずだったのだが、それでは不平等だということで、ツアー自体が中止になってしまった。



 全員が天国に行けるのがハッピーケース。しかし全員が天国に行けない状況となったら、皆さんはどちらが適切と考えるだろうか。

 1.半数が天国に行き、半数が地獄に堕ちる。
 2.公平性を確保するため、全員が平等に地獄に堕ちる。


 結局、ツアーに行くはずだった2日間、個人旅行で都内などを巡った(N95マスク&ワクチン2回接種済みという、絶対に感染することがない鉄壁武装で行った)。当初予算の1/10で済んでしまった。






 誰も使うことができず、建設だけされた企業のパビリオン。



 横浜も行ってきました。



 番外編。広島の平和公園に訪れたバッハIOC会長。後で思い直してみれば、ことごとく雨が降ったなあ。





地獄への使者は誰か?
 ここから先は、オリンピック開催派・有観客派の立場での「ぼくの、じゆうけんきゅう」である。陰謀論ではないので念のため。

1.東京都知事 小池百合子
 「新愚民政策」並びに「新恐怖政治」という手法を確立し、オリンピックを滅茶苦茶にした稀代の悪女。地獄への使者の筆頭となるべき人物である。旧来の愚民政策とは、民衆をアホと化すことで為政者を批判する能力を奪い、為政者が長期にわたり君臨できるようにする政策であった。また「識字率」を故意に低下させる手法は、愚民政策の1つとして用いられた。旧来の恐怖政治とは、拷問や粛正などで恐怖心をあおり、為政者に逆らえない状況に追い込む政治手法であった。

 3つのキーワードが出てきたので、一旦ここで整理したい。「識字率」、「(新)愚民政策」、「(新)恐怖政治」の3つである。これらの関係を見ていく。
 「識字率」は古来より教育水準を表す指標として用いられてきた。しかし教育水準の高い先進国では、既に識字率の調査すら行われていない。もはやその差を競っても意味のないレベルに達しているためだ。現代で識字率にあえて意味を持たすのならば、「データを読んで正しく解釈できること」が適切ではないかと考える。そう、データを正しく解釈できず、適正な判断力を持たない民衆を増やすことが「新愚民政策」である。「新恐怖政治」はどうか。拷問にかけることはできないが、「コロナは怖い」とあおり立て、恐怖心を植え付けることはできる。
 まとめると、データを正しく解釈する手段を教えないことで愚民化させ、加えてコロナは怖いとあおり立てることが、「新愚民政策」並びに「新恐怖政治」である。この始まりは都知事選で焦点の1つとなった「築地市場の豊洲移転」だろう。移転先の豊洲にはかつて東京電力の火力発電所があり、使われてきた石炭から発生したベンゼンが土壌に含まれていたことが問題となった。この点を悪用し、「ベンゼンが検出された。すぐ死ぬ、今死ぬ、即死する」とばかりにあおり立てることで、小池百合子は都知事に当選したのである。
 しかし、データを正しく解釈できる人間は、そう読み取らない。ベンゼンは確かに強発癌性物質である。が、この手の基準値には十分過ぎるほどの安全率がかけられており、例えば100という基準値があり、実測値が101だったとしても、何の問題も発生しないと読み解く。従って、豊洲への移転は、健康面のみ考慮すると何の問題も無いと判断する(だったらはじめから基準値を高くすればいいだろうという話になるが、そうはできない理由が別にある。長くなるのでここでは割愛する)。そういう解釈の仕方を教えず、単に恐怖を煽ることに徹することは、選挙の戦い方としては有りと思うが、良識のある人間のやることではない。事実や法の支配よりも感情によって判断するのは、皮肉にも小池百合子の嫌いな隣国と同じである。どういうつもりなのだろう。
 それはともかく、オリンピックの赤字部分は東京都が持ってね。


2.ワイドショー
 視聴率が取れるのであれば何でもする悪徳番組の総称。街角でのインタビュー(一般市民の生の声)は、自分たちのシナリオにあわせるような編集を行い、本人の意図とは異なる場合が見受けられる。「新愚民政策」並びに「新恐怖政治」に乗っかって、さらに恐怖を煽った。感染症の専門家もコメンテーターとして呼んだことで、説得力も出した。が、感染症の専門家といえども新型コロナは未知のウイルス。誰も正しい答えなど持ち合わせていない(持っているのだったら、とっくの昔に解決している)。加えて患者数をゼロにするのが医者の仕事であるから、1人でも感染者や陽性者が出たら大騒ぎして、結果的にますます恐怖を煽る構図となった。不謹慎ながら笑ってしまったのが、90代の人が新型コロナで亡くなったと大騒ぎした事例であった。確かにコロナがかかわったのだろうが、どうみても寿命である。ほんと、ゴシップネタばかり扱ってきた昔の楽しいワイドショーに原点回帰してほしいと願うばかりである。
 そうして各局のワイドショーは東京オリンピック反対一色となっていった。が、まあそれはそれでいい。心ある人々を呆れかえらせたのは、いざオリンピックが始まると、誰々が金メダルととったと紹介し始めて大喜びである。完全な手のひら返しで、彼らの頭の中はどうなっているのだろうか。

 コロナ関係のワイドショー(テレビ局)には、ひどい話があった。オリンピック担当のテレビ朝日の社員が、外出自粛中にもかかわらず打ち上げと称して朝までどんちゃん騒ぎ。酩酊状態の社員が2階から落ちて骨折し病院まで運ばれたことで、世間に知れ渡る事案となった。
 ワイドショーでも外出自粛だ、大勢で酒を飲むな、だからオリンピックには反対なんだと喧伝していたさなかのこの事案。自分たちの言っていることとやっていることが真逆だったことから、世間から強い非難を浴びた。普通の大企業なら、社長の引責辞任が取りざたされるレベルの話である。この事案が発覚して翌日に放送された内容がこれ。


 その後どうなったか。約1ヶ月後にテレビ朝日が事実関係の説明を行ったが、「羽鳥慎一モーニングショー」で、玉川さんはこの件を取り上げなかった。


リスクを考えた上で、どの選択が適切だったのか。
 一生に一度あるかないかのイベントと、新型コロナの陽性者数・死者数の少なさとを天秤にかけると、どちらのリスクを取るかは自明である。実際オリンピック期間中は、野球もJリーグも有観客でやっていたし、何の問題も発生していなかった。結果論ではあるが、東京都のコロナ新規感染者数はオリンピック開始の7/23頃から増え始めた。つまり潜伏期間を考慮するとオリンピックとは何の関係も無かったのである。またパラリンピック開始後は、既に減少傾向へと転じたことを付記しておきたい。


自動車趣味を行う者として教訓とすべきこと
 1.感情に訴えかける情報に左右されないこと。「スポーツカーは最高」とか「マニュアル車は素晴らしい」とかいう情報である。ほとんどの場合、最高、素晴らしいといったことの具体的・定量的な根拠が書かれていない。小池百合子・ワイドショーと同じで煽っているだけである。

 2.オリンピックが始まってからオリンピックグッズを購入し始めた人は、自動車趣味に向いていない。理由は準備が悪すぎるから。
 オリンピックの公式グッズショップ(リアル店舗)があったのだが、開始前は閑古鳥が鳴いていた。そりゃワイドショーのおかげで、オリンピック反対ムードが支配的だったのだから。が、いざオリンピックが始まってみると、公式グッズショップは大盛況。品切れも起こった。車の部品と同じで、こんな事態になる前に買っておくこと。