分解して組み立て直したモーターを動かしてみる

 前頁で、オイルレスメタルのセンターが出ないと述べたが、やり方がないわけではない。モーターを動かしながら、矢印部分を金属ハンマーで殴り衝撃を与えるのだ。プラスチックハンマーでは衝撃が小さすぎてダメ。そうすることである程度のセンターは出てくる。



 センターが出たかどうかを調べるのは、モーターの動く速度と発熱で判断する。5分間ほどHiでモーターを動かし続け、若干発熱するようであればOK。手で持てないほど発熱するようであればNGだ。
 なおこれを逆手に取ると、ワイパーの動きが悪いモーターを修理するには、まずオイルレスメタルの部分を叩くことをお勧めする。運が良ければ直るかもしれない。そのことが最初にわからなかったから、今回苦労しているわけだ。


 分解・組み立て後にセンターを出したAZ−1のモーターの動きを見てみる。左がLOW、右がHighだ。



 次は正常品。左がLOW、右がHighだ。再組み立て品とほぼ同じになった。



 再組み立て品を車に取り付けた。左がLOW、右がHighだ。



 直ってないじゃないか〜。 明らかに動きが遅い。


 やはり再組み立てはダメか。そうなると残された手はモーター交換しかない。が、AZ−1のモーターとなると高い。次回は互換モーターを検討していく。