モーターを分解してはいけない理由、その2
黒い筒の矢印の部分を見ていく。
中は下の写真のようになっている。矢印の部分を取り外すと・・・
こうなっている。なおこの部品は黒い筒をカットしないと取り出せない。
中心にあるのはオイルレスメタル。ベアリングではない。オイルレスメタルの上下には、Rがついている。
この部品を横から見てみる。
オイルレスメタルにRがついているおかげで、自由に回転できる。即ち、自動的にセンターが出る構造になっている。
そう、センターが自動的に出るはずなのだが、これが非常に微妙。組み立てると確かに自動的にセンターは出るのだが、ワイパーモーターとして求められるレベルではない。
もしセンターが出ていなかった次の現象が発生する。まずモーターの動きが遅い。次にオイルレスメタルの部分が発熱する。その発熱量は凄まじく、モーターを動かして数分経過しただけで手で触れなくなる。こんな状態で車に載せてワイパーを作動させ続けると、発火するのではないかと思わせるほどだ。
次頁では、組み立てたモーターの作動状況をみてみる。