吸排気・燃焼系、シリンダーヘッド燃焼室

 燃焼室側を見てみる。一見すると問題無い。



 左から、1番、2番、3番の燃焼室の写真を並べてみた。



 すると、どれもIN側のバルブが浮いているように見えた。



 念のため光を当ててみると・・・隙間があいている。バルブが曲がっているのだ。



 一方でピストンをみると、比較的新しい傷が付いていた。このことからバルブがピストンと接触して曲がったこと、水が燃焼室に入り込んでウォーターハンマーみたいなことが起きて曲がったのではないと言える。あとから曲がったのだ。




 以上をもって、水没したエンジン本体の検証を終える。導き出された結論は以下の通りだ。
1.状況によるが、水没してもエンジン内に水は入らない。水没したからといって、もうだめだと諦めるのは速すぎる。
2.水が入らないといっても、付着した水を乾かして錆を発生させないことが重要。
3.また、さび付きやすい場所は、あらかじめネジを緩めるなどするのがよい。
4.具体的にはプラグを緩めるのと、ミッションを切り離すことを第一優先とすること。



 次回はミッションを分解し、水没の影響を見る。